箱根県営水道及び水源の調査
私は、文教常任委員会に所属しているとともに、県民企業PTのサブメンバーでもあるのです。
その活動の一環として、箱根の県営水道及び水源の調査を行いました。
まず、神奈川県企業庁箱根水道営業所にて、色々とお話を伺いました。
箱根地区の水道は、町村営や民間企業によって沢水などを水源とした簡易水道などにより小規模に経営されていましたが、早川沿いの地元1町3村から強い要望や陳情を受け、県は昭和29年4月から仙石原・宮城野地区で箱根地方開発事業に着手するとともに、昭和29年10月に箱根温泉供給株式会社の水道施設を買収し、昭和30年1月から仙石原地区に給水を開始しました。
その後、観光施設や給水人口の増加等による水需要の拡大に対応すべく、大畑沢水源・滝沢水源の開発、品ノ木水源の買収等逐次水源開発を行い、さらに昭和41~46年度には水土野1号水源の開発を行った第1期拡充事業を、平成6~7年度には水土野2号水源の開発や水源間の相互運用を図るための第2期拡充事業を実施し、水源・配水地や管路の整備をしてきました。
さらに、平成15年~21年度には、クリプトスポリジウム対策として、イタリー水源及び品ノ木水源に膜ろ過浄水設備を、水土野水源に紫外線処理設備を整備しました。
このクリプトスポリジウムとは、水道水を媒介とした下痢等の症状を引き起こす菌で、平成13年の「水道水におけるクリプトスポリジウム暫定対策指針」の改正を受けて、県企業庁は「箱根地区小水源浄水処理改善計画」を策定し、上記のような設備を整えたのです。
(膜ろ過浄水設備)

(紫外線処理設備)

膜ろ過設備は設置費として10億円、紫外線設備は3億円かかったそうです。前者は膜を30分に1回洗浄をし、モジュールは年1回交換するそうです。また、後者は蛍光灯と同じ原理で点灯するランプを使用しています。こちらは1年~1年半で交換の目途だそうです。今注目のLEDの物を導入すると、省エネ、少コストに繋がるのではないかと思いました。担当者の方もそうあって欲しいとおっしゃっていました。
このように、私達のもとに安全な水が提供されるまで、徹底した除菌管理が行われているということは非常に勉強になりました。また、県が力を入れようとしている水ビジネスの根源を知る上でも、非常に収穫の多い視察となりました。しっかりと今後の県政に活かして参ります。
(水土野水源周辺の写真)

その活動の一環として、箱根の県営水道及び水源の調査を行いました。
まず、神奈川県企業庁箱根水道営業所にて、色々とお話を伺いました。
箱根地区の水道は、町村営や民間企業によって沢水などを水源とした簡易水道などにより小規模に経営されていましたが、早川沿いの地元1町3村から強い要望や陳情を受け、県は昭和29年4月から仙石原・宮城野地区で箱根地方開発事業に着手するとともに、昭和29年10月に箱根温泉供給株式会社の水道施設を買収し、昭和30年1月から仙石原地区に給水を開始しました。
その後、観光施設や給水人口の増加等による水需要の拡大に対応すべく、大畑沢水源・滝沢水源の開発、品ノ木水源の買収等逐次水源開発を行い、さらに昭和41~46年度には水土野1号水源の開発を行った第1期拡充事業を、平成6~7年度には水土野2号水源の開発や水源間の相互運用を図るための第2期拡充事業を実施し、水源・配水地や管路の整備をしてきました。
さらに、平成15年~21年度には、クリプトスポリジウム対策として、イタリー水源及び品ノ木水源に膜ろ過浄水設備を、水土野水源に紫外線処理設備を整備しました。
このクリプトスポリジウムとは、水道水を媒介とした下痢等の症状を引き起こす菌で、平成13年の「水道水におけるクリプトスポリジウム暫定対策指針」の改正を受けて、県企業庁は「箱根地区小水源浄水処理改善計画」を策定し、上記のような設備を整えたのです。
(膜ろ過浄水設備)

(紫外線処理設備)

膜ろ過設備は設置費として10億円、紫外線設備は3億円かかったそうです。前者は膜を30分に1回洗浄をし、モジュールは年1回交換するそうです。また、後者は蛍光灯と同じ原理で点灯するランプを使用しています。こちらは1年~1年半で交換の目途だそうです。今注目のLEDの物を導入すると、省エネ、少コストに繋がるのではないかと思いました。担当者の方もそうあって欲しいとおっしゃっていました。
このように、私達のもとに安全な水が提供されるまで、徹底した除菌管理が行われているということは非常に勉強になりました。また、県が力を入れようとしている水ビジネスの根源を知る上でも、非常に収穫の多い視察となりました。しっかりと今後の県政に活かして参ります。
(水土野水源周辺の写真)
