総務政策常任委員会【6月5日】
昨年度は県民・スポーツ常任委員会委員長として委員会運営をしておりましたことから、久しぶりの県議会での質疑内容のアップとなります。今年度私は総務政策常任委員会所属となりました。今後ともよろしくお願いいたします。
総務政策常任委員会【6月5日】
<質疑内容>公文書館における個人情報の含まれた旧優生保護法関係文書の提供事案について
公文書館は、歴史資料として重要な公文書、古文書等の記録類など収蔵資料も多く、それを広く公開するとなると、職員には、それ相応の資質が求められると思います。
今回の件に関して何より重要なことは、まず何故に、このような事態が起こったのかを徹底して究明することと再発防止、さらには、県としてしっかりと被害者に方々に向き合い、真摯にお詫びするのが、筋ではないかと考えております。
そこで、原因として考えられる公文書館(こうぶんしょかん)における職員のチェック体制と、被害者の方々への謝罪について、何点かお伺いいたします。
◆今回の事案は、初回の閲覧が、いつか分からないということはもとより、個人が特定される箇所は、たった1枚の紙に記載されていたとのことであります。
普通に考えれば、まず細心の注意を払うべき箇所を見落とすということは、職員のチェック体制としては、甘かったと指摘せざるを得ません。
先行会派の質問においても、チェックを1人で行っていたとの話がありましたが、その点について、今回の事案の発生を受けて県としてはどう思っているのか。
◆私の認識している限り、5月末の時点では閲覧請求があったのは10件プラス閲覧制限の無い、県がん・疾病対策課の職員2件の計12件、さらには、先週6月1日の記者発表で、新たに閲覧が1件増えて合計13件となりました。
最近では例えばスマートフォン等で簡単に写真が撮影できる時代となりましたが、そのうち、問題の資料を、コピーはもちろんのこと、写真撮影されたケースは何件ありますでしょうか。
◆コピーや写真撮影をした方の住所や氏名は分かっているのでしょうか。また、もし分かっているのであれば、返還を求めるべきと考えるが、どうか。
◆今回情報が漏えいした9人は男性2人で女性は7人とのことで、最年少は当時19歳の男性1人と女性2人、最年長は同40歳の女性とのことであった。
このミスがあったのは1960年(昭和35年)から1961年(昭和36年)度の「実績報告書」ということで、今から57~8年前のものということになる。
となれば、最年少の方が77歳で最年長の方は98歳ということになる。その方たちはすでにご高齢化と思いますが、今も健在でいらっしゃるか、その点を県として把握しているのかお伺いいたします。
◆謝罪について被害者の方に二重の被害を与えるのではないかと恐れ、県は慎重な姿勢とのことであるが、仮にお名前の出た方から謝罪の申し入れがあった場合、どのように対応する方針か。
私は昨年度、県民・スポーツ常任委員会委員長として委員会の運営をさせていただいておりました。
その時期の記憶にございますのは、当時の県民局所管事項として、県民ホールが保管していた棟方志功の版画紛失事案が審議されていたということであります。
それについても、今回と同様に、閲覧者・観覧者からの指摘により発覚したものでありました。ある程度専門的な知識を有する方とはいえ、一般の県民の方であります。
仮に、今後このようなことが立て続けに起き続けるとなると、言わずもがな、県民から見た県の信頼というものも損なわれていきます。
「蟻の一穴」という言葉があります。どんなに堅固(けんご)に築いた堤(つつみ)でも、蟻が掘って開けた小さな穴が原因となり崩落することがあるという意味です。
今回の件は、まさにたった1枚の紙のチェックミスからこのような大きな事態になっているということを県としてしっかりと認識し、国においても公文書(こうぶんしょ)の在り方そのものが大きな争点となっている今、徹底した原因の究明と、再発防止に努めていただくよう要望いたします。
また、被害者の方への真摯な謝罪に努めていただくよう、併せて強く要望し、私からの質問を終了いたします。
総務政策常任委員会【6月5日】
<質疑内容>公文書館における個人情報の含まれた旧優生保護法関係文書の提供事案について
公文書館は、歴史資料として重要な公文書、古文書等の記録類など収蔵資料も多く、それを広く公開するとなると、職員には、それ相応の資質が求められると思います。
今回の件に関して何より重要なことは、まず何故に、このような事態が起こったのかを徹底して究明することと再発防止、さらには、県としてしっかりと被害者に方々に向き合い、真摯にお詫びするのが、筋ではないかと考えております。
そこで、原因として考えられる公文書館(こうぶんしょかん)における職員のチェック体制と、被害者の方々への謝罪について、何点かお伺いいたします。
◆今回の事案は、初回の閲覧が、いつか分からないということはもとより、個人が特定される箇所は、たった1枚の紙に記載されていたとのことであります。
普通に考えれば、まず細心の注意を払うべき箇所を見落とすということは、職員のチェック体制としては、甘かったと指摘せざるを得ません。
先行会派の質問においても、チェックを1人で行っていたとの話がありましたが、その点について、今回の事案の発生を受けて県としてはどう思っているのか。
◆私の認識している限り、5月末の時点では閲覧請求があったのは10件プラス閲覧制限の無い、県がん・疾病対策課の職員2件の計12件、さらには、先週6月1日の記者発表で、新たに閲覧が1件増えて合計13件となりました。
最近では例えばスマートフォン等で簡単に写真が撮影できる時代となりましたが、そのうち、問題の資料を、コピーはもちろんのこと、写真撮影されたケースは何件ありますでしょうか。
◆コピーや写真撮影をした方の住所や氏名は分かっているのでしょうか。また、もし分かっているのであれば、返還を求めるべきと考えるが、どうか。
◆今回情報が漏えいした9人は男性2人で女性は7人とのことで、最年少は当時19歳の男性1人と女性2人、最年長は同40歳の女性とのことであった。
このミスがあったのは1960年(昭和35年)から1961年(昭和36年)度の「実績報告書」ということで、今から57~8年前のものということになる。
となれば、最年少の方が77歳で最年長の方は98歳ということになる。その方たちはすでにご高齢化と思いますが、今も健在でいらっしゃるか、その点を県として把握しているのかお伺いいたします。
◆謝罪について被害者の方に二重の被害を与えるのではないかと恐れ、県は慎重な姿勢とのことであるが、仮にお名前の出た方から謝罪の申し入れがあった場合、どのように対応する方針か。
私は昨年度、県民・スポーツ常任委員会委員長として委員会の運営をさせていただいておりました。
その時期の記憶にございますのは、当時の県民局所管事項として、県民ホールが保管していた棟方志功の版画紛失事案が審議されていたということであります。
それについても、今回と同様に、閲覧者・観覧者からの指摘により発覚したものでありました。ある程度専門的な知識を有する方とはいえ、一般の県民の方であります。
仮に、今後このようなことが立て続けに起き続けるとなると、言わずもがな、県民から見た県の信頼というものも損なわれていきます。
「蟻の一穴」という言葉があります。どんなに堅固(けんご)に築いた堤(つつみ)でも、蟻が掘って開けた小さな穴が原因となり崩落することがあるという意味です。
今回の件は、まさにたった1枚の紙のチェックミスからこのような大きな事態になっているということを県としてしっかりと認識し、国においても公文書(こうぶんしょ)の在り方そのものが大きな争点となっている今、徹底した原因の究明と、再発防止に努めていただくよう要望いたします。
また、被害者の方への真摯な謝罪に努めていただくよう、併せて強く要望し、私からの質問を終了いたします。